月経のメカニズム

月経が終了する頃から排卵が起こるまでの期間(=卵胞期)に、左右どちらかの卵巣で通常、一つだけ卵胞が発育し始めます。卵胞の発育に伴い、卵胞を形成している卵胞細胞から分泌される卵胞ホルモンの量も次第に増量していくようになります。この卵胞ホルモンの増量による影響で子宮内膜は徐々に増殖しながらその厚みを増して行くようになります。
 排卵期になると、経膣式超音波検査では子宮内膜はおよそ1cmほどの厚みがあることを観察されるようになります。
 卵胞が破裂して排卵が起こると、その後に卵胞は黄体へと変化していきます。肉眼でみると黄色い組織に見えるため黄体と呼ばれていますが、黄体はそれまで卵胞を形成していた卵胞細胞が黄体細胞へと変化することにより形成されます。この変化は脳下垂体から一時的に大量に放出される黄体刺激ホルモンによってなされるものと考えられており、排卵という現象が起こるのもこの黄体刺激ホルモンの一時的大量放出によって起こるものと考えられています。
 黄体が形成されると、今まで分泌されていた卵胞ホルモンに加えて、黄体ホルモンが同時に分泌されるようになります。黄体ホルモンには、卵胞ホルモンの作用によって増殖した子宮内膜に栄養分を貯め込むなどの働きがあり、結果として子宮内膜を受精卵の着床すなわち妊娠に適した環境となるように作用します。
 こうして妊娠に向けて準備をしたにもかかわらず妊娠が成立しなかった場合には、卵巣に形成されていた黄体は自然に退縮してしまい、それと同時にそこから分泌されていた卵胞ホルモン・黄体ホルモンともに急激に減少するようになって、その結果子宮内膜が一気に剥がれ落ちて出血が起こるようになります。
これが月経のメカニズムです。

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子宮内膜症とは 診断

子宮内膜は本来自分の身体の中(=子宮の内腔)に存在するものですが、子宮内膜症という病気は、「子宮の内腔以外の場所にも子宮内膜が生育している病気」といえます。あるべき場所ではないところにもそれが認められるような病気である、ということになります。
 病気の根本は、単純にそれだけのことなのですが、このことが原因となって身体に現れる症状は様々です、その症状のほとんどが「痛み」ということから(生理痛、性交痛など)問題になる点であるといえるでしょう。また、子宮内膜症は不妊症の原因にもなります。
子宮内膜症は「子宮内腔以外の場所に子宮内膜が生育している病気」ですから、身体の卵管や卵巣、ダグラス窩、膀胱子宮窩などの子宮周囲の組織に最も見られますそして子宮内腔で起こるのと同様に、毎月内膜が増殖と剥離出血を繰り返すことになります。
毎月月経期になると子宮内膜症が存在する場所でも内膜の剥離・出血があるということは、それが痛みとして感じられるわけで。子宮周辺あるいは子宮筋層内に内膜があれば、場合によって激痛を伴うような月経痛(生理痛)にもなりますし、腹膜にあれば腹膜を刺激することで下腹部の痛みの他に吐き気を催したり、ダグラス窩にあれば肛門の方への痛みとして、膀胱子宮窩にあれば尿意を催した時の下腹部の痛みとして感じることになります。
 また、毎月出血を繰り返すことが原因で、炎症を起こしたり組織間の癒着を起こしたりもしますから、結果として月経時以外でも月経時と同様の下腹部痛や腰痛を感じたり、尿意を催した時の下腹部痛、排便時痛、性交時痛、排卵痛、さらには性行為中に尿意を催すなどの症状が現れるようになります

子宮内膜症の治療は

妊娠すれば、内膜を増殖させるホルモンの分泌がなく、当然月経もこなくなります。この間に子宮内腔以外の内膜細胞の多くは死滅します。したがって、妊娠は子宮内膜症の治療の1つといえます、子宮内膜症が妊娠の妨げになる場合もあります
子宮内膜症イコール必ず不妊だというわけではありませんが、不妊の女性に子宮内膜症が多くみられるのは事実のようです。その原因としては、「癒着による卵管の閉塞や運動障害」「子宮内膜症患者では腹水が増加しており、その中に含まれるサイトカインという物質による精子の機能低下」「プロスタグランディンによる卵管異常収縮が、卵の輸送や受精をじゃましたり、受精卵の発育を障害するから」などが考えられています。
子宮内膜症と妊娠の関係は大変複雑です、子宮内膜症だと思っていたら子宮筋腫だったとか、子宮内膜症ではないかと思うときはやはり婦人科に行き精密検査をうけ治療が必要な時は専門医による診断と治療をうけることが妊娠を希望するときには特に有効であると思います、子宮内膜症の治療方法も症状等にあわせた様々な手段が確立されていますから信頼の置ける婦人科をまず訪ねることです。

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Copyright © 2008 子宮内膜症と妊娠